2023.12.04
ドローンを活用した遠隔医療提供
こんにちは。ドローンスクールSKYWALKERのスタッフSです。
本日はドローンに関するニュースになります。
株式会社NEXT MOTION、有限会社徳吉薬局、そしてエアロセンス株式会社が共同で行った実証実験に注目が集まっています。この実験は、災害時に道路が寸断され孤立した集落への遠隔医療提供を目的としており、2023年11月28日に鳥取市で行われました。
実験の概要は以下の通りです。実施日時は11月28日、実験に使用された物資にはウェアラブル端末(Apple Watch)、通信機器(iPad mini)、そして処方箋医薬品(ダミー)が含まれていました。実験内容としては、孤立した集落へのデジタルデバイスと医薬品のドローンによる空路輸送、さらにウェアラブル端末を活用したオンライン診療と服薬指導が行われました。
この実験では、台風災害により陸路が寸断された鳥取市佐治町津野地区の住民を対象に、専門医による診療と必要な医薬品の提供が行われました。住民はウェアラブル端末を手首に装着し、生体データを計測。そのデータはオンラインでクリニックに送信され、医師による診療と服薬指導が行われました。また、ドローンは再度処方箋医薬品を空路輸送し、住民は必要な薬を受け取ることができました。
この実証実験の成功により、災害時に孤立した集落への遠隔医療提供が可能であることが証明されました。今後、関係団体や行政と協議を行い、災害時の遠隔医療提供体制の構築や、ウェアラブル端末による生体データを活用した診療、中山間地域へのドローンによる医薬品配送の普及が進められる予定です。
このニュースは、ドローン技術の進化が社会にどのように貢献できるかを示す好例です。特に災害時の医療支援において、ドローンとウェアラブル端末の組み合わせが大きなポテンシャルを持っていることがわかります。このような技術の進展は、今後も注目されるでしょう。