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2023.12.11

ミリ波レーダを用いて非接触・非破壊での検出

こんにちは。ドローンスクールSKYWALKERのスタッフSです。

ドローン技術が進化して、建築物の外壁内部の欠陥検出において重要な進歩が達成されました。この技術は、JFE商事エレクトロニクス株式会社と大阪大学が共同で開発したもので、ミリ波レーダを用いて非接触・非破壊での検出を可能にしました​​。この技術の開発には、大阪大学の研究者や東京電力ホールディングス、清水建設、SocialDroneの協力があった​​。

従来の外壁点検では、打診や目視に依存していましたが、これらの方法では内部の欠陥を直接可視化することができませんでした。新しいミリ波レーダ技術は、この問題を解決し、外壁の内部欠陥を直接的に検出できるようになりました​​。

このシステムの主な改善点は、レーダの重量軽減、感度向上、測定時間の短縮です。レーダの重量は1/3以下に軽減され、小型ドローンでも運用が可能になりました。また、ドローンが壁面に近づける距離の向上により、高感度での検出が実現しました。さらに、測定時間も1/1000以下の1ミリ秒に短縮され、より精密な測定が可能となりました​​。

ミリ波レーダ技術は、光通信技術を活用しており、対象物から反射して戻ってきた電波と元の電波の振幅相違を計算することで、外壁内部の欠陥位置を把握します​​​​。

この研究成果は、2023年12月に台湾で開催された「アジア・パシフィックマイクロ波会議」で発表されました​​。永妻教授は、今後も自立飛行型ドローンや遠隔ロボットとレーダ技術の組み合わせによる研究開発を加速させたいと述べています​​。

このプロジェクトの最終目標は、労働人口の減少や技術職の高齢化に対応し、高効率かつ安全な建築物の寿命伸長、防災・減災の実現に貢献することです。今後は、ミリ波レーダを搭載したドローンやロボットを用いた広域走査技術の開発や、様々な構造物の診断への実用化が進められる予定です​​。

ドローンスクールインストラクターとして、この技術の進歩はドローンの活用範囲を拡大し、新たな市場の可能性を示しています。今後のドローン業界において、このような革新的な技術の発展は重要な要素となるでしょう。

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